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〜中村廣のちょっとお役立ちコラム〜 【バックナンバー】 |
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| 人体組織は一定の体温を維持しており、内部器官は37度である。コンマ数度上がれば、だるさを感じるほどに私たちは敏感でです。耳や鼻は22度と低いのに対し、肝臓は40度と高く、皮膚表面は30〜35度で平均32度です。 |
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| 興味深いことに、暖かさの知覚には3万、寒さの知覚には25万の末端神経があります。人体は暖かさより寒さに敏感である。人体全体の表面積を100として部位ごとの熱知覚の差をみてみる。手足や頭部は表面積が全体の13%ほどにすぎず、足の裏は床材からの熱伝導率によって最も寒さを感じやすい部分で、手と頭は放射・対流によって次ぎに寒さを感じる部分となり、身体は88.4%をしめるがさほど敏感ではないことがわかります。 |
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| ■人体の熱交換の割合 |
| A |
熱伝導(特に足の裏から) |
0〜10% |
| B |
対流(空気温度と空気対流に依存) |
25〜30% |
| C |
赤外線の人体放射(周囲壁面の表面温度に依存) |
40〜60% |
| D |
蒸散、発汗、呼吸(1〜2.5L/日の気化)、
即ち600〜1500Wに相当する<0.58W/水分g>。
特に空気の湿度温度、身体活動) |
25〜30% |
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| 対流と放射の熱量のバランスは、快適な環境に大切なものである。それは、室内の空気温度と周囲の壁面から放射される温度があり、両者の差が2度あるだけで20cm/秒の対流を引き起こす。理想的な環境は1度の温度差で10cm/秒である。これはロウソクの炎が約10度傾く状態です。特に安静時は風を敏感に感じとります。 |
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| 私達は太陽の放射熱を快いと感じるが、放射熱とは冷たい空気を暖める訳でなく、ある面に達したとき初めて放射を熱に変えるのも。冬期間に心地よいと感じるときは、周囲の壁面温度が室内の空気温度よりも高く、身体が熱を生産しなくても冷えることがない状態にあるからです。逆に断熱性能の悪い住宅で周囲の壁面温度が低いときは、対流式のエアコンで無理に室内温度を上げても不愉快な状態になる。空気が温まりすぎると乾燥気味になると共に、酸素が減り病原菌が増え疲れやすくなります。かといって、窓を開け換気をすると、すぐに寒くなり不快になってしまいます。 |
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| 床も壁と同じことがいえます。床下空間全部を暖房し、床の表面温度が空気温度より2〜3度高い状態は快適です。床の表面温度が高すぎる床暖房は、不愉快に感じてしまう。それ以上に、熱源が床上で高くなればなるほど、足裏の温度より空気温度が高くなってしまい不愉快感を増すばかりでしょう。 |
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■文献:バウビオロギーという思想
■著者:アントン・シュナイダー 、 石川 恒夫
■編集者:建築資料研究社より抜粋 |
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