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| エコロジーと住宅 |
22.設計実例 (7)江俣・S邸 |
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| IBEC(建築環境・省エネルギー機構)第6回、平成14年度環境・省エネルギー住宅賞、硝子繊維会会長賞を受賞することができた住宅です。Sさんは新住協(新木造住宅技術研究会)山形支部の幹部であり、断熱関係について大変詳しい方です。そのため自分の家は、実験住宅と住まいを兼ねたいという考えがありました。新住協には室蘭工業大学・鎌田教授という国内きっての断熱関係の権威者がいます。S邸には、随所に蒲田教授のアイデアが盛り込まれています。 |
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| A.パッシブソーラー |
敷地は南道路に接し、間口12.6m、奥行22.55mで敷地面積284.15m2(85.95坪)と恵まれているように思えますが、パッシブソーラーのことを考えるともう少し間口が欲しいところでした。
中村の設計はS邸以前から南面に広い間口部を設けていますが、数値を計算して熱損失と熱取得の関係をさぐるようになったのはS邸以降になります。南面の接道部は当然のように駐車スペースとなり奥行5mはないものとし、奥行20m×間口12.6mの中でプランを考えたようです。
“ガラスBoxの大きな吹抜空間を生活の中心にしたい”これがS邸のコンセプトでした。プランは何転かしましたが、どのプランも大きなガラスの吹抜空間を設けています。その大きなガラスBoxは冬の日射を最大限に取り入れ、夏の日射は庇・パーゴラ等によって外側で遮断しました。また南北の風通しを良くし、吹抜の体積を大きくすることによりオーバーヒートを防いでいます。最終的に和室2間と雁木風の長いアプローチを平屋にして、平屋越しの大きな吹抜のあるガラスBoxを設けました。居間の上部にある吹抜のガラスBoxは予想以上に効果が大きく現れました。 |
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| B.断熱 |
外壁は構造用合板t=9+高性能グラスウール40s相当(t=75)を断熱パネル化し、柱間に取付けその外側に高性能グラスウール24s相当を附加断熱としました。附加断熱は、断熱性能のアップだけでなく機密性能も大幅にアップしました。
屋根は、2’×8’のタルキに高性能グラスウール24kg相当t=100を2枚重ねました。これは北海道なみの断熱方法です。ガラスBoxは断熱・気密性能の優れている樹脂サッシの連窓とし、内部には断熱型ハニカムサーモスクリーンを設け、熱損失を防いでいます。断熱型ハニカムサーモスクリーンとは、枠とスクリーンが断熱レールで隙間風の入らないような仕組みになっています。 |
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| ▲ 南側からの外観 1階居間開口部には夏の日射遮蔽対策のパーゴラを設置しました。 |
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| ▲吹抜にある(居間上部)断熱サッシの連窓 |
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| ▲暖房は外気温が1日平均10℃を下まわった日から開始されます。山形市は11月1日〜5日の間に始まり(9.5℃)、4月11日〜15日で終わります(9.1℃)。期間は167日あり暖房設定温度は、年間平均18℃とします。(日中は22℃だったり、就寝中は16℃だったりします) |
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| ■PLAN.A |
アプローチを西側よりとってみました。
居間・食堂の上に幅1.5間の吹抜、和室2間つづきの東面に幅0.5間の吹抜を設け、ガラスBoxにしてみました。 |
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| ■PLAN.B |
| 東面の庭の中からアプローチして居間、食堂の上に幅1.5間の吹抜、和室2間つづきの東面に幅1間の吹抜を設けガラスBoxにしてみました。 |
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| ■PLAN.C |
| 幅2.5間の住居部分の東側に幅1間の土間のある吹抜、1階南側の食堂の上に幅1間の吹抜を設け、ガラスBoxにしてみました。 |
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| ■PLAN.D |
| ほぼ最終プランです。和室2間部分は平屋でフラット屋根、居間上部の吹抜より2階部分でになります。フラット屋根にすることにより吹抜南面より日射を得ることが出来ます。 |
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