山形の設計事務所「廣設計室」

  〜中村廣のちょっとお役立ちコラム〜
 
エコロジーと住宅 27.快適に、健康に、永く住むためには
 
前回までの4回にわたり、計画から完成までの注意点を書きました。完成した建物は、人間でいう「赤ちゃん」の状態で魂が入っていないのと同じです。ですから、快適に健康に末永く建物を可愛がり、長持ちさせなければなりません。今までは断熱・気密がしっかりしていれば住宅の寿命も長くなると書いてきました。 しかし、管理の良し悪しによっても寿命は異なってきます。建ててから30年たってもピカピカの住宅もあれば、20年ちょっとで建替える住宅もあります。間違いなく言えることは、今後、建替えるサイクルは経済的・社会的にも長くなるはずです。
 
A.長持ちさせるには・・・
アルミサッシ・断熱材の普及により、昭和40年〜60年代に建てた住宅は結露によりことごとく寿命が短く平均25年位で建替えを迫られていました。その欠点を補うため、高断熱・高気密工法ができ脚光をあびています。以前、中村が新潟県上越市にある知り合いの工務店に行ったとき、17年前に建てられた住宅の外壁を剥がし、中に入っているグラスウールの状況を見せてもらったそうです。変色せず、乾燥していて新品と変わらない状態だったといっていました。こういう住宅は建物内部でほとんど結露が起きていません。『結露』とは、暖かい空気に含まれる水蒸気が、冷たい物の表面に触れることにより水滴が発生する現象です。断熱・気密が悪く結露しやすい住宅の場合、どうすればよいのか?排気のない石油ストーブは使わない、洗濯物は室内に干さない、各部屋の温度差を少なくする、通風・換気をよくする等があげられます。たまに、断熱・気密が良い住宅でもガラスの表面に汗をかくことがあります。これはペアガラスのスペーサーが金属なので、外気の温度がそのまま伝わるために起きる現象です。さほど問題ありませんがタオル等で拭き取っておく方が良いでしょう。浴室は入浴後、壁・天井に水滴が残らないようよく換気をすることが大切です。白アリも結露と同様に、建物の寿命を短くします。昔は強い薬液を使い白アリ駆除工事を行ってきましたが、人体にも影響を及ぼし弱い薬液に変えたということがわかっています。防蟻処理を行ったからといい「永久的に大丈夫」というのは大間違いです。防蟻処理の保証期間は5年程度となっています。そして、床下がジメジメしているのは良くありません。白アリは、好む地域があるので近所で発生したら要注意です。時期的には、4月〜7月にかけて羽アリを見つけたら注意が必要になってきます。軒下に木材を重ね、腐食する状態をつくることも良くありません。いづれにしても素人ではわかりにくいので、信頼できる防蟻処理会社に相談することが必要です。また、カビやダニはアレルギーの原因ともいえます。どちらも高温・多湿の状態で発生するので、まめに通風・換気を行うことが大事です。
 
B.メンテナンスのチェックポイント
建物は、常に風雨にさらされています。建てられた時の状態をいつまでも維持するのは難しく、いつまでも美しく使うにはメンテナンスが必要になってきます。業者に依頼するものには「○」、自分でできるものには「※」とし並べてみました。
 
 
 
 
 
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