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| エコロジーと住宅 |
34.私が考えるエコロジーとは(4) |
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| 昔は住宅をみんなが財産と考えていました。最近では商品(既製品)と考えている人が増えたような気がします。 |
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| A.昔の家は間取りをライフスタイルに合せて変えることができました |
| 昔も今も家に住む家族数、年齢、構成、暮らしぶりは絶えず変化しています。こうしたライフスタイルの変化に対応出来なければ、性能だけが良くても長寿命な家にはなりません。昔の家の代表的な間取りで「田の家」プランと呼ばれるものがあり、太い柱を2間ごとに配し大きな梁を架けていました。4等分された1つは土間に、続きの1つは居間に、その続きには座敷を、残りを寝室にしていました。単純明快な間取りで間仕切はフスマで取り外すと一つの大広間になるようできていました。現在の家はどうでしょう?地震に対して筋違いや耐力壁が必要になるので、全部の間仕切りを開放することができません。しかし、将来のライフスタイルを予想し開口できるようにするのは簡単です。例として、子供室の床・壁・天井をつないだ仕上にし間仕切壁は簡単に取り外すことができるようにする、この要領でつくると良いのではないでしょうか。プレハブの増改築は難しく、耐力壁を撤去できずどうしようもなく「窓の部分を出入口にした」という話を聞きます。これは工法の違いで、軸組工法ならば柔軟に対応できます。「長寿命の家」を望むことは難しいことかもしれません、ですが、ライフスタイルの変化を予測し増改築可能なプランにすることはできます。加えて、増改築に耐えられる頑丈な構造体と見えない部分の結露など建物に良い環境も必要になります。今より技術の進んでいない昔の家が長持ちするのはどう考えてもおかしい、今の家づくりのルールを守り思いを込めてつくると絶対長持ちするはずなのに・・・。 |
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| B.昔の家は家族と共に育つ家でした |
| 昔の家が長持ちする理由は、骨組が頑丈で構造的に無理のない造りになっていたことでした。もう一つ大きな理由があります、日常の手入れを怠ることはありませんでした。また、未完成の部分があっても気にしていないようでした。左官壁は荒塗だけして入居後に仕上るケースなど、「家は住みながら育てるもの」という考えがありました。家には強い愛着心をもち2代・3代と受け継いだのです。 |
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| C.今の家は簡単に建てて、簡単に捨てる |
昔の家は財産であり大事にされ2〜3代の家族と共に育っていました。今はどうでしょう?大きく違うのは住宅ローンが普及し誰でも簡単に建てることが可能になりました。最近では35年返済の住宅ローンがでて30代で家を建てる人が増えてきました。「アパートを借りるくらいなら家を建てた方が自分の物になるから」という理由のようです。しかし、30才に建てたとして65才までローンを払い続けることになります。人生最大の買い物ですから、もう少し勉強してからでも遅くはないような気がします。若いうちに家を建てることに反対なのではありません、使い捨ての家を建てないでと言いたいのです。
最近では、「家を建てる」から「家を買う」という感覚の人が増えてきている気がします。話はずれますが、マンションは完全に「買う」という感覚です。「買う」という感覚だからなのか、構造偽造マンションを購入し苦しい思いをしてる人がいます。「建てる」という感覚があれば、例え何十万円出してでも安全を確認してから支払うはず。「買う」というからには「家」は「商品」になってしまうのかもしれない、「商品」と思うから使い捨てになってしまうのでしょうか?
これからも使い捨ての家を建て続けることは可能でしょうか?戦前までは財産として扱われた家が、戦後の高度経済成長期に入ると住宅にはアルミサッシや断熱材が使われるようになり、家の寿命が20〜30年と短くなり使い捨てるようになりました。しかし、経済成長が止まったといわれる現在、見込めない将来、使い捨てを改める時がきたのではないでしょうか。
最近ではどの地域においてもゴミ処分が問題化され有料とされています。住宅の解体も問題に含まれ費用の急騰が予測されます。何十年後には建てる費用と同等の費用が必要になるかもしれません。日本もヨーロッパのように建物の寿命を50年以上もたせるという考えをもつ時がきたのではないでしょうか。
建て主が家を「商品」と思えば施工業者も少なからずそう思うし、そう扱ってしまいます。「商品」として販売しているものもずいぶん増えてきました。家が「商品」ならば、「注文住宅」ではなく「建売住宅」というえ方になるのでは。建売住宅なら建て主の顔が見えないので少々の手抜き工事が許されると勝手に解釈してしまうところがあり、「欠陥住宅」といわれる住宅はこうした悪循環が原因で発生してしまったのではないでしょうか。もちろん建売住宅の全てを指すわけではなく、しっかりと建てられた住宅もあります。
住宅を建てるには、建て主と施工業者のお互いの理解が欠かせません。住宅産業は現場での作業が多く、出来上がりにバラつきがあり、「クレーム産業」といわれています。昔のように「家を育てる」というような考えで建て主と施工業者が接することができれば、「クレーム産業」とは言われなくなるでしょう。 |
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