山形の設計事務所「廣設計室」

  上山・Ka邸

 

江南・M邸
▼工事日記はこちらです。
クライアントのKaさんは住宅の勉強が熱心な方で数年前から計画を進められていた。 平成20年3月の竣工は、子供のY君が今年4月に小学校入学のため早くから決められていた。
 
A.長寿命な二世帯住宅
 この家はKaさんのご両親とKさん夫婦とY君の5人家族の家である。二世帯住宅で水廻りを二組取ると「世帯間がどうしても遠ざかってしまう」という問題が生じてしまう。Kさんには最初から二組の水廻りという考えは毛頭ないようだった。  家の中心の居間・食堂と客間の関係をどうするかが、この家の最大のポイントだった。決定したプランは居間・食堂と客間を切り離すプランに落ち着いた。客間はご両親の寝室に隣接し、玄関に近く、居間に近い所に配置した。タタミの部屋は多目的なスペースとして利用できることが最大のメリットといえる。この客間は居間と同様に多く使って欲しいものである。 居間・食堂を通らず台所に行けるバックヤードの動線があるのもこの家の特徴といえる。ホール〜洗面〜ユーティリティー〜台所という動線は、奥さまの希望だった。 居間からどの部屋も遠すぎず、近すぎずほど良い距離になった。
 
B.シックハウス対策
 Kaさんより「Y君は少々アレルギー体質でなので、なるべく自然素材を多用し室内空気がきれいな状態にしたい。」という要望があった。  しかし、現在は100%自然素材という家は難しい。そこで、神経を使ったのが「抗酸化工法」と「チャフウォール」である。
 
** 抗酸化工法 **
床下地の合板、収納部分の下地に抗酸化溶液を塗布。目に見えないが効果はあるはず。’07年施工した2軒の住宅で実証済みである。
 
** チャフウォール **
チャフウォールとは内装用塗装材で、
(1)ホルムアルデヒド、VOCを吸着・分解
(2)家庭臭、腐敗臭、ペット臭などの悪臭を持続的に消臭
(3)調湿作用
(4)防カビ、抗菌作用
と優れた材料である。原材料は、ホタテ貝の貝殻で天然健康素材である。珪藻土も同じような作用があり多用されているようだが、珪藻土(塗壁材)は配合割合が低いものがあり効果はというと、いささか疑問である。
 
C.Q1住宅
北海道で建てられている断熱住宅と同レベルの次世代省エネ基準T地域に匹敵する断熱性能をこの住宅はもっている。また、今回はスティーベル社の第一種換気を採用しているため、Q値が「1.0」に近づいている。  窓を小さく、壁を多くするとQ値の値は小さくなる。しかし、Q値だけが快適性のバロメーターではない。広く開放した窓とQ値のバランスこそが、山形の気候には必要であると思う。幅3間の木製引込戸の採用は、今回で3回目となるが大開口の割には優れたC値をもつと言える。 最近では「オール電化住宅」が当たり前のようになってきた。もちろん、Ka邸もオール電化住宅である。
 
●建築データ
■構造:木造2階建
■延床面積:216.33m2(65.4坪)
 住宅:186.52m2(56.42坪)、車庫:29.81m2( 9.01坪)
■建築面積:179.71m2
■主な設備:
深夜電力利用蓄熱式床下暖房 − 20.53kw
蓄熱暖房器 − 7kw
給湯:エコキュート(電気)− 460l
IHヒーター(システムキッチン)
集中換気システム(第一種、熱交換型)
 
外観
客間よりウッドデッキ〜木製3枚引込断熱戸を望む
 
外観
車庫と一体としたアプローチ
 
外観
ポーチ〜車庫の奥に光を落すトップライト
 
外観
持っていた切石を加工し、並べました。
 
内観
施主が埋め込んだ猫の足跡
 
内観
居間上部の吹抜(見学会の時パシャ)
 
内観
居間上部の吹抜に付けたチョウチン型照明カバー(上から)
 
内観
(下から)
 
内観
食堂〜台所の収納
 
内観
台所手元灯(間接照明)
 
内観
ホールより、玄関を見る
 
内観
シューズクローク
 
内観
客間
 
内観
クローゼットの建具に姿見鏡戸を
 
内観
洗面脱衣室の収納に洗濯物投入口
 
内観
食堂・居間の引込障子戸(断熱性能を上げるために障子を両面貼)
 
Ka邸工事日記
工事日記 工事日記
2008.01.09
昨年中に基礎工事が完了し、昨日より建て方を始めました。 どこの家もそうなのですがたってみると大きく感じます。
  2007.11.26
基礎工事がいよいよ始まりました。地盤は良く調査の通りです。 今日は天気が良く敷地からは蔵王がチョットだけ見えます。
   
工事日記 工事日記
2007.12.11
基礎屋さんが忙しいようでいっこうに進みません。床堀、砕石事業が2/3程度進んだところかな。 来週からは増員してスピードアップするとか?
  2007.12.05
材木がプレカット工場に入ってきました。Kaさんが材木検査に立会いました。 Ka邸の材木は土台が米ヒバ、柱が杉、見え隠れ梁がドライビーム、見掛梁が赤松集成材です。
   
工事日記 工事日記
2007.12.14
基礎屋さんが忙しくて遅れていましたが、やっと捨コンクリートを昨日打ちました。 年内基礎工事がかかりそうで、建て方は年明けになりそうです。
  2007.12.18
鉄筋の組み立てがほぼ終わり配筋検査です。大きな問題はありませんでした。一部手直しは今日中に直して明日はベースコンクリート打設です。床堀の時のいつ進むのかわからない状態から急にスピードアップしました。
   
工事日記
工事日記
2008.01.09
昨年中に基礎工事が完了し、昨日より建て方を始めました。 どこの家もそうなのですがたってみると大きく感じます。
  2007.12.25
立ち上がりのコンクリートまで進みました。天気に恵まれて良かったです。 年内に型枠をはずして整地まで出来そうです。年明けに建て方になります。
   
工事日記 工事日記
2008.01.12
1月8日から始めた建て方も順調に進み屋根下地まで出来ました。 耐力壁の工事に移っています。外部がふさがるまで天気がよいことを祈ってます。
  2008.01.15
建て方が終わりましたが、外部をふさぐまでは急ピッチに進んでいます。大工さんもたくさんいました。 床下へ入れるシーズヒーターの熱を蓄える蓄熱層、砂利の層を200oつくります。その下の防湿・断熱層を作っている様子です。
   
工事日記
工事日記
2008.01.21
木工事が急ピッチで進んでいます。他の工事も大工さんにふさがれないように入ってきました。 Ka邸は1種換気です。写真は室内側の給気配管です。150φと大きなビニール管が必要で配管工事がたいへんで3種換気にくらべるとお金のかかるところです。
  2008.01.18
造作材が加工場に入り材料検査をしました。今回は化粧の梁を集成材に、柱と造作材は杉です。 山形県では一般的な材木です。乾燥度は申し分なかったです。
   
工事日記 工事日記
2008.01.24
今日は猛吹雪です。外部が完全に塞がっていません、非常に寒いです。 北、東側は塞がりサッシも付きました。もう数日で塞がりますが居間南の木製サッシの部分はかなり後かな?
  2008.01.30
外部の構造用合板が塞がりサッシが付いてさむくなくなりました。 写真は熱橋部(梁)の硬質ウレタンフォームの増貼です。梁の部分は断熱材が入っていないので壁に比べ寒さが伝わりやすいのです。
   
工事日記 工事日記
2008.02.07
木工事がだいぶ進み電気の配線も合わせて進行しています。今日は施主のKaさんに現場でコンセント、スイッチの位置確認をしました。その様子です。
  2008.02.05
大工さんの仕事がだいぶ進んできました。内部の耐力壁、スジカイは終わりです。造作にはいっていきます。 写真は外周壁・外部の耐力壁だけで足りない箇所に内部より耐力壁となるグラスロックと間仕切り壁のスジカイが納まったところです。
   
工事日記 工事日記
2008.02.08
今日はちょっと遅れの上棟式です。壁に断熱材の入った中での上棟式になりました。それにしても今日は冷えるねぇ。
  2008.02.12
今日は建築サポートセンターの中間検査があり無事パスしました。写真はサッシの外額縁です。 サッシの枠だけですと何か淋しくて、いつも付けています。
   
工事日記 工事日記
2008.02.15
サッシは付きましたが、居間南の木製断熱ガラス戸が付かないのでまだ寒い状態でした。 今日からいよいよ大工さんが枠の取り付けにはいります。幅3間の引き込み戸はこの住宅の見せ場です。
  2008.02.13
ポーチ兼車庫の天井の工事が始まりました。外部の大工さんの工事はもう少しで終わります。まもなく壁屋さんが入ってきます。
   
工事日記 工事日記
2008.02.19
グラスウールが入り、気密シートが貼り終わりました。 写真はコンセント廻りの気密処理の様子です。
  2008.02.20
Ka邸は外壁がモルタル仕上げです。モルタルはクラックが入りやすく、わざと目地を切ってクラックを集めたりします。しかし、Ka邸では目地を見せたくありません。今回はそんな理由で特殊なノンクラック工法で施工します。 写真は下地のラスを貼った状況です。
   
工事日記 工事日記
2008.03.04
大工さんの工事が急ピッチで進んでいます。 収納部分の裏側に抗酸化溶液を塗っています。その他の壁、天井はチャフウォールというほたて貝が成分の塗装でシックハウス対策をしています。 写真はシナベニヤの裏面に塗ってあるものと、塗ってないものを比較しています。
  2008.02.26
外壁のノンクラックモルタル工法塗りが始まりました。 写真は1回塗ったモルタルにプラスチックのネットを貼、鏝で撫でモルタルを表面に浮き出しているところです。 これではクラックは入らないはず。
   
工事日記 工事日記
2008.03.11
大工さんが今週いっぱいで終わりの予定です。最後の追い込みです。 写真は、玄関ホール廻りの造作の様子です。3月29日(土)、30日(日)の見学会に間に合いそうです。 楽しみに待っていてください。ただし、完成した写真を見せる余裕がなさそうです。
  2008.03.13
ポーチの床のモルタルを仕上げています。その中にクライアントのKaさんが那智石を埋め込んでいます。今回は犬、いや猫かな?の足跡です。
   
工事日記 工事日記
2008.03.18
外部の足場がばれて、すっきりしました。 写真は玄関へのアプローチと車庫が兼ねている部分です。この部分の奥にットップライトがあり光が落ちている様子です。
  2008.03.14
外壁の吹き付けが始まります。昨日はリシンの骨材の大きさを施主と決めました。 骨材が大きくなると荒く感じますし、細くなると優しく感じます。その中間に決めました。 写真は、試験塗りの様子です。
   
工事日記 工事日記
2008.03.19
健康に気を使った住宅です。 内部の壁はチャフウォールという帆立貝の殻をベースに作った塗料を。これは、珪藻土と同じ効果を持つ材料で純度が非常に高く、すがすがしく感じます。'06の東根・T邸で証明しています。 今回はプロのペンキ屋さんが塗っています。Kaさんも21日に挑戦します。
  2008.03.21
内部の壁のチャフウォールももう少しで終わります。今日はKaさん家族が作業に挑戦します。子供のY君ははりきってお手伝いしていました。才能がありそうです。
   
工事日記 工事日記
2008.03.28
クリーニングを残しましてほぼ終わりました。サポートセンターの検査、私の検査をしました。問題ありませんでした。写真は居間の吹き抜けにさがった照明器具です。半円状のちょうちんの中に蛍光灯が入っています。
  2008.03.25
ほとんどの工事が終わりました。最後に残ったのは建具屋さん、電気やさん、設備屋さんです。 全部の建具がオーダーなのでボリュームがあります。 写真は、居間南側にある3枚木製断熱ガラス戸の内側に入る両面紙貼障子戸を吊り込んでいる様子です。
   
工事日記 工事日記
2008.03.30
昨日、今日と見学会です。たくさんの人が来てくれました。ご来場者の方々ありがとうございました。 シーズヒーターが入ってまもなくでしたので、まだまだ湿度が高かくちょっと不快な感じがしました。しかし、日ごとに湿度もとれ快適になるはずです。 今週は取り扱い説明、引渡し、引越しと連日あり、5ヶ月かけて完成したKa邸はももなくKaさんにお渡しします。
  2008.04.01
5ヶ月かけて造りましたKa邸。無事、Kaさんに引き渡すことが出来ました。 写真は引渡しの前に行われた機器の取り扱い説明です。 最近は、付加価値の多い複雑な機能なものばかりで扱いも難しくなりました。
     
 
 
 
 

 
   
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