山形の設計事務所「廣設計室」

  上山・K邸

 

江南・M邸
 
K邸は既存住宅のリフォームから話が始まりました。 リフォームによるメリット等を総合的に考えた結果、 既存住宅の隣の畑(地目:宅地)に建替えすることになった。
 
A.可動する家具・建具
「南側に大きく開放する建具とウッドデッキが欲しい。」という要望があった。断熱木製ガラス引込戸は、江南・M邸ですでに成功していたので気密性には自信があった。幅1,820mmの建具が3枚戸袋に納まるとかなりの開放感である。食堂〜居間〜和室をコンパクトにどうつなぐか大分悩んだ。結論は通路を兼ねた居間11.9帖の東側にタタミの部屋(客間8帖)をフラットに開放することのできる、個室にもできるように配置した。結婚式場によく見られるようなスライディングするフスマにして戸袋に収めると廊下・階段まで見渡せる大空間となった。食堂は居間の西側に配置し、床を340mm上げ小あがりとした。食堂は一日の出来事を話しながら食事をする団欒の場でなければならないと思う。この家でも長時間くつろぎながら食事をして欲しいものだ。 このようなことからK邸は、今までの住宅に見られない独特な間取りとなった。Kさんには3人の子供がいるが、すでに親離れし同居している子供はいない。どこの家でも子供室をどう考えるか問題となり、その考え方で家の大きさが変わってくる。K邸の場合は個室として子供室を設けず、多目的な16帖のスペースを設けた。可動するクローゼットを間仕切りとした。8帖と8帖に間仕切ることはもちろん可能である。10帖と6帖も。クローゼットを完全に片側の壁に寄せてしまえば16帖に。子供さんが正月や盆に帰省した時には、2階の移動クローゼットがある部屋と1階のフスマのスライディングする建具を大いに活用してもらいたいものである。
 
B.抗酸化工法
物は酸化することにより腐り、劣化したりする。酸化しにくくなると室内空間は快適になる。特にシックハウス問題は大幅に軽減するが、家の全部を自然素材にすることは不可能である。K邸では、床下地合板に抗酸化溶剤を塗布し、壁・天井は下地の気密シートに抗酸化をコーティングしているものを使っている。
 
C.カーペット
最近の施主は、ダニなどの理由なのかひどくカーペットを嫌う。高断熱・高気密化し、集中換気で1時間に0.5回換気し室内環境は著しく良くなったはずである。  K邸には家族の一員である「モモちゃん」という犬がいる。犬はフローリングの上でではどうしても滑ってしまう、カーペットの方が好ましいという。そこで、1階をモモちゃんのためにカーペットに。2階は防音のためにカーペットとした。ほとんどをカーペットにしたためスリッパを履かずに生活するという。 1階は床下暖房のためほんのり暖かい、清潔にしていればどこにでも寝られるというメリットもある。
 
●建築データ
■構造:木造2階建
■延床面積:143.57m2(43.4坪)
■建築面積:104.59m2
■主な設備:
深夜電力利用蓄熱式床下暖房 − 16.95kw
蓄熱暖房器 − 5kw
電気温水器(エコキュート)− 460l
IHヒーター(システムキッチン)
集中換気システム(第三種)
 
外観
庭より引込戸で開放される室内を見る
 
外観
ポーチより玄関内部を見る
 
外観
跳ね出したベランダ
 
内観
居間と茶の間をスライディング建具で仕切った時
 
内観
居間と茶の間のスライディング建具を収納した時
 
内観
居間〜茶の間をまたぐ障子戸を収納した時
 
内観
小上りの食堂
 
内観
台所
 
内観
台所と階段の中間にあるユーティリティー
 
内観
居間から上る階段
 
内観
前から使用しているタンスも中に収納できる1階寝室のクローゼット
 
内観
洗面の収納
 
内観
2階寝室に間仕切を兼ねる可動する収納を端に寄せて、東側の本棚を見る
 
内観
2階寝室にある多目的カウンター
 
 

 
   
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